スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

海外ミステリ 「犯罪」など

今日は、紹介できていなかった海外ミステリ?をまとめて紹介しようと思います。


まずはジム・トンプスンの「おれの中の殺し屋」。


おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー)おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー)
(2005/05)
ジム・トンプスン、三川 基好 他

商品詳細を見る


これはよかったですねぇ。(厳密にはミステリーじゃないかもです)
最初は「ポップ1280」の方がいいかなぁなんて思ってましたけど、こっちのほうが好きかもしれないです。
タイトル通り、自分の中に殺し屋を抱える保安官、ルー・フォードの狂気の物語。
「ポップ1280」と同様に、一人称で語られるにもかかわらず、中々主人公がどういう人間なのか分からない。ですがこちらのルーは、一言で「異常者」とか、「殺人鬼」とか言い切れない部分があり、そのあたりが読みどころだと思いました。
ルーと婚約者のエイミーとのやり取りなどは、かなり胸キュンで秀逸でした。病院のシーンは胸を突かれました。ああいうのを描く作家さんじゃないと思っていたので、かなり驚きました。

映画化された「キラー・インサイド・ミー」はそんなにいいと思わなかったんですけど、小説はすごくよかったです。
ただ、主人公が連続殺人犯なので・・・そういう描写に耐えられる方には強くおすすめいたします。^^;



パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)
(2010/10/18)
アントニイ・バークリー

商品詳細を見る


有名なアントニイ・バークリーさんの「パニックパーティー」。
(これもあんまりミステリーじゃないですが・・・)
無人島に集められた人々が、救いのない中、精神的に追い詰められていく様を描いています。
最初はコメディタッチなのかな、と思いながら読んでいたのですが・・・徐々に人々は恐ろしい本性?をあらわにしていきます。。。
最後は結構シリアスタッチで、「えぇ・・・?」と戸惑ってしまいました。
軽い感じで読めて、結構面白いのですが、変な小説ですね。意地悪小説とでも言うか。。。
残酷描写などはないので、女性でも安心して読めそうです。



ロード・キル (扶桑社ミステリー)ロード・キル (扶桑社ミステリー)
(1996/06)
ジャック ケッチャム

商品詳細を見る


ジャック・ケッチャムの本にしては(と言ってもオフシーズンしか読んでないです)まとも?な印象を持ちました「ロード・キル」。
いや、これも殺人鬼なんですけどね。。。
殺人鬼が車を走らせながらどんどん人を殺していきます。
でも起承転結ちゃんとあるタイプのストーリーで、ハリウッド映画的な展開は分かりやすく、面白かったです。
お得意の?残酷描写も控えめで、スラスラ読める小説に仕上がっていました。
映画的なスリラー小説が読みたい方にはいいんじゃないでしょうか。



鎮魂歌は歌わない (文春文庫)鎮魂歌は歌わない (文春文庫)
(2008/07/10)
ロノ ウェイウェイオール

商品詳細を見る


ロノ・ウェイウェイオールの「鎮魂歌は歌わない」。
娘を殺されたチンピラ・ワイリーが、親友のレオンと犯人を追う話です。
アメリカ裏社会を舞台に、過激なシーン連続の、これも映画チックな物語。(B級アクションという感じでしょうか)
・・・いやこれ、つまらなくはないのですが・・・。
ここまでダメな主人公も珍しいですよ、マジで。そして親友のレオンが最強すぎ(笑)
主人公何もしてないし。レオンに全部やってもらってるし。><
そのくせジャンルはハードボイルドなので、文体は物凄く気取ってて、かっこつけすぎ(苦笑)
女はみんな主人公に優しいし。。。何で???島耕作レベルのダメっぷり!!!!

まぁ・・・この本は女性がターゲットじゃないと思うので、これでいいんでしょう。
ノワール小説としては、いいと思いますし。
ちょっとオシャレなハードボイルドが読みたい方にはおすすめできる一冊だと思います。



私が見たと蝿は言う (クラシック・セレクション) (ハヤカワ・ミステリ文庫)私が見たと蝿は言う (クラシック・セレクション) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2004/04/23)
エリザベス・フェラーズ

商品詳細を見る


エリザベス・フェラーズの「私が見たと蝿は言う」。
アパートの一室で起きた殺人事件を、住人である女性が解き明かしていくストーリーです。
アパートの住人同士の人間関係や、主人公の恋愛模様などに重点を置いた、女性らしい丁寧なミステリーで好印象でした。
登場人物の性格が皆変で、そこが読みどころのようです。
私は結構好きでした。女性におすすめの本です。



犯罪犯罪
(2011/06/11)
フェルディナント・フォン・シーラッハ

商品詳細を見る


本業は弁護士というフェルディナント・フォン・シーラッハの「犯罪」。
このミステリーがすごい!などで評判になった短編集です。
弁護士という職業柄、実際の事件から着想を得て、書いた小説らしいです。
どれも短い話なのですが、色々な人の人生が凝縮されていて面白いです。
読後は、人間の心って不思議だなぁ・・・と思ってしまいました。
ミステリーと言うよりも、「妻を帽子とまちがえた男」のような読後感でした。
評判に違わず面白い本なので、興味のある方は読んでみるのも一興かもしれません。


それでは、今日はこのへんで失礼致します。。。m(__)m

スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【海外ミステリ 「犯罪」など】

今日は、紹介できていなかった海外ミステリ?をまとめて紹介しようと思います。まずはジム・トンプスンの「おれの中の殺し屋」。おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー)(2005/05)ジム・トンプスン、三川 基好 他商品詳細を見るこれはよかったですねぇ。(厳密にはミステリー...

コメントの投稿

非公開コメント

トンプスン作品はオトコだけの世界・・でもなかったかナ

自分の好みの作品が多く含まれているので喜んでおります。
トンプスン作品の『ポップ1280』と『おれの中の殺し屋』の比較について、
自分も同感です・・もちろん両方とも傑作。
『ポップ1280』について、註には削除された最終ページの文章・・
「銃を引きぬきながらくるりと回った。おれたちは同時に発砲した」
というのが載っていましたが、この部分、自分は凄い!と思いました。
これがなくとも異様に緊張した場面の後の、この展開は想像されるものの、
何で削っちゃうかなぁ・・トンプスンさん・・。
同著者のものでは『深夜のベル・ボーイ』は秀逸な作品でしたよ。
『残酷な夜』もほぼ準ずる秀作で、『死ぬほどいい女』『失われた男』他は佳品。

このシーラッハ作品は近年のミステリの収穫であるように思いました。
『犯罪』は去年読んだミステリ(?)作品中、ベストの一冊で、
今年次作の『罪悪』を読みましたが・・これは今年前半のベスト作。

そうそう、『怖い絵』(絵画エッセイ)愉しく読みました。
テーマの「怖さ」の解釈・捉えかたがえらく広汎で、
やや作品の選択に意外感が・・好みの絵について書きたいがために選択か?
読者評の一部に、本書が初心者向けの読み物であることに対し不評があるようですが、
このテーマで絵画史を系統的(?)に論ずるのは無理な話で、
個別の画に関しての記述は、これくらいで充分だと思うけどなぁ。

また愉しい本の話、お願いします。教えてください。

No title

わーいわーい、うれしい~!! サスペンス満載!読みたい本がいっぱい!!ハリウッド的なのが大好きなのでロードキルと、鎮魂歌~を買いたいな。 ジャックケッチャム大好きです。 くせになる毒っていう感じです。 アンハッピーエンドが多いですよね。
オンリーチャイルドとか、もう「いや~~~」ってなります。
おすすめ(こら)
最後の犯罪もおもしろそう。 弁護士でも法廷者じゃないんですね。意外と法廷物も好きです。 ああ~楽しい!!

naoさん、こんにちは!

御返事遅くなってすみません! m(__)m

> 「銃を引きぬきながらくるりと回った。おれたちは同時に発砲した」

そうそう、そこがいいんですよね! 読んだ人は必ずそうおっしゃいますね。
私も、その一文を入れて完成品だと思っています。^^
初期のタランティーノ映画に出てきそうな、見事な荒廃感と高揚感だと思いました。
「ポップ1280」は、乾いた感じ、ギャグに見せかけて真面目、というところがとても好きでした。反対に「おれの中の~」はウェットな感じですね。でもそこがすごく良かったです。

> 同著者のものでは『深夜のベル・ボーイ』は秀逸な作品でしたよ。
> 『残酷な夜』もほぼ準ずる秀作で、『死ぬほどいい女』『失われた男』他は佳品。

わあ、ありがとうございます。チェックいたします。^^
ルー・フォードがまた出てくる「荒涼の町」というのも気になっています。

> 今年次作の『罪悪』を読みましたが・・これは今年前半のベスト作。

「犯罪」よかったです。文庫になるまで待とうと思っていたのですが、読んで良かったです。^^
当然「罪悪」も気になっていました。naoさんのお墨付きなら読むべきですね。「犯罪」に比べ、残酷な話が多いとか。。。(もしかしたら私はそっちの方が好きかもしれないですね。。。)

> そうそう、『怖い絵』(絵画エッセイ)愉しく読みました。
> テーマの「怖さ」の解釈・捉えかたがえらく広汎で、
> やや作品の選択に意外感が・・好みの絵について書きたいがために選択か?

「怖い絵」も読まれたんですね! 気に入っていただけて良かったです!
私も、作者の中野さんがお好きな絵・テーマを選んでいるんだな、と感じました。
「怖い絵」以外にも中野さんの本を読んだのですが、出てくる人物やエピソードがかなり重複していました。
絵がテーマでない本でも、絵の紹介もあったり。。。^^;

> 読者評の一部に、本書が初心者向けの読み物であることに対し不評があるようですが、

そうらしいですね。私もnaoさんと同意見で、初心者向けとしてはとてもよい内容だと思います。
もっと掘り下げたい人は、また自分なりに勉強すればいいことですよね。

naoさんは文学についてお詳しいので、こうしてお話できるととても楽しいです。
またぜひお立ち寄りくださいませ。^^

tomotanさん、こんにちは!

すみません、またお返事遅れてしまいました!m(__)m

> わーいわーい、うれしい~!! サスペンス満載!読みたい本がいっぱい!!ハリウッド的なのが大好きなのでロードキルと、鎮魂歌~を買いたいな。 ジャックケッチャム大好きです。 くせになる毒っていう感じです。 アンハッピーエンドが多いですよね。

「ロード・キル」はtomotanさんにはオススメできるかと思います。これはラストが意外とBADENDじゃない感じでした。
「鎮魂歌~」は、ハードボイル的なので、どうでしょう??(ハードボイルはあまりお好きじゃなかったような・・・?)主人公が本当にひどいですよ。^^;

> オンリーチャイルドとか、もう「いや~~~」ってなります。
> おすすめ(こら)

そうそう、「オンリー・チャイルド」もいいんでしたね。ちゃんとチェックしないとです。^^

> 最後の犯罪もおもしろそう。 弁護士でも法廷者じゃないんですね。意外と法廷物も好きです。 ああ~楽しい!!

法廷ものではないですね。語り口が淡々としていて文学的ですが、内容はぶっ飛んでいて面白かったですよ。

こんにちは

こんにちは、
この中では、バークリーのが好みです。トンプスンもいいですね。これは映画になってるんですか。見てみたい気がしました。「ポップ1280」の映画化は難しそうですもんね。
『犯罪』は、あれだけ評判が高いと、なにか率直によめなくなるような気がして、わざと時間をおいてから読んだのですが、なんだか感動が少なかった。白紙の気持ちで読めば違ったかなぁ。

jacksbeansさん、 こんにちは!

お久しぶりです。^^

> この中では、バークリーのが好みです。トンプスンもいいですね。これは映画になってるんですか。見てみたい気がしました。「ポップ1280」の映画化は難しそうですもんね。

「パニックパーティー」はすごく変わった本だなと思いました。「おれの中の殺し屋」はすごくよかったです。「ポップ1280」は、タランティーノに映画化してほしいなと思いましたけど、今はロバート・ロドリゲスにお願いしたいなと思っています。^^

> 『犯罪』は、あれだけ評判が高いと、なにか率直によめなくなるような気がして、わざと時間をおいてから読んだのですが、なんだか感動が少なかった。白紙の気持ちで読めば違ったかなぁ。

そうですよね、期待が大きいと、「あれ?」という気持ちも大きい気がします。どんなに評判がよくても、期待しないで読むのが一番ですよね!
sidetitleプロフィールsidetitle

ayah

Author:ayah
二人の子供がいるママです。が、ちょっぴり(?)ヲタクです。
こっそりライターっぽいこともやってます。
リンクはフリーですが、相互リンクなどしていただけると嬉しいです。ブロとも募集中です。

sidetitleayahの本棚sidetitle
sidetitleブクレポsidetitle
sidetitleTwittersidetitle
sidetitle最新記事sidetitle
sidetitleブログランキングsidetitle
ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです!
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR
sidetitleメールフォームsidetitle

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。